趙安(ちょうあん)

第9巻第5章に登場する人物。梁山泊の柴進救出作戦をめぐる状況の中で関わりを持つ。

第11巻「天地の章」

第2章 地全の星

禁軍の将軍に昇格し呼延灼が梁山泊へ寝返ったことに衝撃を受けながらも李富との距離を縮めつつある状況が報告される。

第4章 天地の星

禁軍三万を率い調練の名目で北京大名府付近に展開して梁山泊を牽制する。聞煥章の屋敷を訪れ側近・何信の圧倒的な武技を見せつけ歴史を動かす面白さを語り合い思想的な結びつきを強める。

第12巻「天地の章」

第3章 地正の星

禁軍の将軍として、開封府と北京大名府を頻繁に往復しながら軍への影響力を強めている様子が語られる。梁山泊との決戦を見据え、北京大名府軍の動向を自らの支配下に置こうと画策している。

第4章 地蔵の星

永和鎮の拠点にて聞煥章らと合流し、北京大名府を占領した梁山泊軍の分析を行う。撤収を開始した梁山泊軍の隙を突き、敗兵に紛れて宋江の隊を急襲する。韓滔らの決死の防戦により宋江の首こそ逃すが、その卓越した戦術眼と果敢な行動力で梁山泊側に強烈な印象を残す。

第5章 地隠の星

宋江を暗殺しかけた功績が、潜入していた史文恭の口から語られる。また、彼の「軍は自分を守るためにあるのではない」という冷徹な軍人哲学が、聞煥章や李富の考え方に大きな影響を与えたことが示されている。

第13巻「白虎の章」

第2章 地祐の星

童貫子飼いの将軍として、梁山泊本隊を掃討するための大規模な遠征準備を加速させた。

第3章 地僻の星

三万の禁軍を率いて流花寨付近に現れ、呼延灼、関勝、穆弘ら梁山泊の猛将たちと激しい睨み合いを展開した。変幻自在な敵の用兵に翻弄され、本陣への肉薄を許す苦戦を強いられたが、兵を密集させる強固な防御で持ちこたえ、戦況を膠着状態に導いた。

第4章 地飛の星

双頭山の敗報を受けて離脱を図った梁山泊軍を逃さず、即座に全軍を挙げて執拗な追撃を開始した。殿軍を務めた彭玘による決死の突撃を密集陣形で防ぎ切り、敵を五丈河の岸辺まで追い詰める執念を見せた。

第14巻「爪牙の章」

第4章 天究の星

禁軍六万の先鋒として五丈河沿いに進軍し、梁山泊本隊の穆弘や呼延灼と対峙する。伏兵を警戒して丘陵地帯を避け、見通しの良い平原での機動戦を展開することで、梁山泊軍による誘いの挑発を慎重にいなし続ける。

第5章 地強の星

穆弘が仕掛けた岩山の埋伏と石積みの罠に嵌まり、部隊の半数を失うという壊滅的な打撃を受ける。混乱の中で呼延灼に一千頭もの馬を奪われる屈辱を味わうが、老練な将校を指揮に充てて残存兵の迅速な掌握に努める。

第6章 地猛の星

敗残兵を再編して宿元景の軍と合流し、流花寨への総攻撃に向けた十万の布陣を整える。功を焦って暴走する地方軍の劉高を冷徹に監視しつつ、自らも梁山泊の将校を討つ機会を伺いながら戦局の進展を待つ。

第15巻「折戟の章」

第1章 天英の星

童貫子飼いの将軍として、流花寨周辺で梁山泊軍本隊と激しく激突する。宿元景の背後を衝こうとする穆弘の軍に対し、機動力のある騎馬隊を駆使して執拗に遮り続ける。

第3章 地遂の星

穆弘との壮絶な一騎打ちの末、首に深手を負うが、皮一枚の差で一命を取り留める。傷が癒えぬまま撤退の勅命を受け、無念を抱えながら軍をまとめて開封府へと引き揚げる。

第16巻「馳驟の章」

第2章 地雄の星

童貫の回想において、かつて梁山泊軍と戦った宿元景とともに、童貫の子飼いの将軍として言及される。

第4章 地数の星

聞煥章が北京大名府へ移動する際、護衛の兵を貸し出すなど後方支援を担っていることが語られる。

第6章 地陰の星

童貫の腹心として、梁山泊討伐の軍事計画において重要な役割を期待されていることが記されている。

第17巻「朱雀の章」

第3章 天巧の星

童貫軍の一翼として梁山泊の東側に展開し、二竜山への攻撃を視野に入れた包囲網を築く。

第4章 地捷の星

二竜山の正面防御を「薄皮を剥がすように」執拗に攻め、着実に拠点を圧迫する。秦明らの必死の抵抗を受けつつも、二竜山に正対する形で自らの寨を築き始め、長期的な包囲戦を展開する。

第18巻「乾坤の章」

第2章 地獣の星

三万の禁軍を率いて二竜山を包囲し、一年以上にわたる長期の対峙を続ける。秦明の防備の弱点を見抜き、正面から着実に寨を侵食していく。

第4章 天哭の星

ついに二竜山の最終防衛線を突破し、秦明に降伏を勧告するが拒絶される。壮絶な乱戦の末、武人としての敬意を抱きつつも、一斉掃射によって秦明を討ち取る。

第6章 地平の星

難攻不落の二竜山を落とした軍功に満足せず、失った副官の穴を埋めるべく新たな才能の発掘に努める。若き才気煥発な公順を、階級を飛び越えて副官に抜擢する。

第7章 地角の星

童貫の本隊に合流し、二万の遊撃隊を率いて決戦に臨む。二竜山での戦功を評価され、童貫の信頼厚い将軍としての地位を固める。

第19巻「旌旗の章」

第2章 天威の星

童貫子飼いの将軍として軍議に列席し、緒戦から前衛を叩き潰す役割を担う。梁山泊軍に大きな犠牲を強いる働きを見せ、童貫からの信頼をさらに固めていく。

第3章 地醜の星

二万の兵を率いて流花寨攻略を任され、三日間にわたり防御陣地を執拗に観察し続ける。秦明が築いた守りの弱点を鋭く見抜き、攻略の糸口をつかむ。

第4章 地明の星

自ら工夫を凝らした丸太の梯子を用いて防御線を次々と突破し、ついに流花寨を制圧する。しかし花栄の決死の特攻を受け、首を締め上げられて失神するほどの重傷を負う。

第5章 天捷の星

動けないほどの傷を負いながらも流花寨に留まって守備を固める。副官の公順に兵を預けて童貫の本隊へ合流させ、上陸作戦の準備を進めさせる。