孫二娘(そんにじょう)

孫二娘。張青の妻で孟州・十字坡の食堂主。母夜叉の異名を持つ女傑で、夫とともに魯達に救われた過去を持つ。役人への怨念を梁山泊の志へと昇華させ、帝都への潜入任務に挑む。

第10巻「濁流の章」

第3章 天祐の星

夫・張青とともに十字坡の食堂を切り盛りしながら梁山泊の協力者を務める。魯達の命を受け、夫とともに開封府への潜入任務に挑む覚悟を固める。

第11巻「天地の章」

第4章 天地の星

夫の張青とともに平原の城郭へ拠点を移し、劉唐が事前に確保していた家で新しい生活を始めたことが張青の口から晁蓋に報告される。

第12巻「天地の章」

第1章 地健の星

梁山泊の営舎食堂にて、燕青に対し、夫・張青が晁蓋と共に戦死した状況を伝えつつ、黙々と食事を運ぶ。

第3章 地正の星

占領した済州にて新たに食堂を開き、裴宣と密かに会って街の治安維持や飛脚屋の中継拠点としての運営について協議する。夫を亡くした悲しみを押し隠し、梁山泊の新たな兵站拠点での活動に専念する。

第14巻「爪牙の章」

第1章 地急の星

済州の城郭で食堂を営みつつ、裴宣と協力して街に入り込んだ青蓮寺の工作員や闇の妓楼を監視する。亡き夫・張青への思いを抱えつつも裴宣と孤独を分かち合い、酒の勢いではなく正気の時に自分を抱きたいと言うよう彼に促す。

第3章 地短の星

済州での混乱に乗じて柴進が攫われそうになった際、いち早く異変に気づいて大声を出し、誘拐を未遂に終わらせる。裴宣が宋江に結婚の許しを請うた際には快く祝福され、梁山泊の同志たちが集まる祝宴の主役となる。

第5章 地強の星

裴宣と正式に夫婦となり、済州の地で暮らしながら梁山泊の任務に従事し続けていることが語られる。

第15巻「折戟の章」

第3章 地遂の星

北京大名府の戦いが終結した後、梁山泊での全軍会議に出席する。多くの同志を失った悲しみの中で、夫の裴宣と共に、組織の再編と規律の維持を実務面から支える。

第5章 地察の星

梁山泊内で家族を持つ女性としての生活が語られる。かつて裴宣と交わした質素な結婚式の思い出とともに、戦後の平穏な時間の中で仲間の交流を見守る役割を果たす。

第16巻「馳驟の章」

第3章 地壮の星

済州で肉屋と食堂を営み、客として現れた段亭(史文恭)に肉の仕入れを許可するなど、商いを通じた諜報活動を続ける。柴進が店で倒れた際には迅速に裴宣へ知らせ、安道全の待つ梁山泊への緊急搬送に付き添って献身的に看病する。

第6章 地陰の星

夫の裴宣と親友の柴進を一度に失った悲憤を爆発させ、顧大嫂とともに凄まじい量の大酒を煽って店で暴れる。その後は裴宣が担っていた済州の行政実務を受け継ぎ、悲しみを乗り越えて梁山泊の経済基盤を支える決意を固める。

第17巻「朱雀の章」

第3章 天巧の星

済州の統治責任者として、二竜山から避難してくる非戦闘員を受け入れる準備を進める。戦火を避けるための拠点作りについて顧大嫂らと協議し、梁山泊の未来を守る役割を担う。

第4章 地捷の星

済州にて、夫の張清に瓊英を南方の揚州へ移住させるよう説得を試みる。自らも家族を失った経験から、子供たちの安全を最優先に考える母親としての強い意志を示す。

第18巻「乾坤の章」

第2章 地獣の星

扈三娘が戦場へ復帰することを決意した際、彼女の幼い子を済州で預かる役割を引き受ける。顧大嫂とともに、戦う母親たちが安心して前線へ向かえるよう後方で家庭を守り、梁山泊の次世代を育む基盤を担う。

第19巻「旌旗の章」

第3章 地醜の星

物資調達の拠点として使えなくなった済州を離れ、顧大嫂とともに揚州へ移って新たな拠点づくりに励む。梁山泊から遠く離れた地で商売やネットワーク作りを密かに進め、組織の再起を経済面から支える。