鄔梨(うり)

威勝の大商人で、田虎の古くからの友人。初期の叛乱を資金面で支えた豪商だが、妹を田虎の妻にしており、現在は人質同然の扱いに不満を抱いている。養女・瓊英の養父でもある。

第15巻「折戟の章」

第4章 天損の星

魯達の仕掛けた罠により商売を次々と潰された挙げ句、田虎から離反の疑いをかけられ捕縛される。田虎との間に横たわる不信感が、魯達によって決定的な亀裂へと変えられていく。

第16巻「馳驟の章」

第3章 地壮の星

済州で店を構える盲目の商人として、柴進の会話の中で言及される。かつて威勝での敗北により目を失ったが、現在は養女の瓊英とともに静かに暮らし、柴進からはその商人としての洞察力を高く評価されている。

第17巻「朱雀の章」

第4章 地捷の星

済州の有力な商人として、養女の瓊英とその夫・張清に対し、戦火を避けて南方の揚州へ移住することを提案する。盲目でありながら物の流れを鋭く見抜く洞察力を持ち、海路を利用した新たな交易路の確立が梁山泊に利すると説得する。個人の安全だけでなく、組織の長期的な財政基盤を支えるための策を練る、思慮深い人物である。