陶宗旺(とうそうおう)
農民出身の土木の達人。棚田を作り石を積み上げてきた経験から防衛用の石積み罠を発案・設置する独創的な技術を持つ。鉄鍬を武器に戦う豪腕の持ち主でもあり、農民として培った知恵と実行力を梁山泊の守りに活かす。
第6巻「烈火の章」
第1章 地闊の星
山中で老母を養う農夫で、宋江から字と計算を教わったことで役人の不当な搾取を知る。母が都の親類のもとへ去るのを機に、志を持って宋江の一行に加わることを決意する。
第3章 地狗の星
約束通り宋江一行に合流し、旅の供として忠実に働く。
第5章 地劣の星
百姓の姿を活かして敵情視察や食料調達を行い、持ち前の石積みの技術で洞穴の周囲に鉄壁の罠を構築する。
第7巻「烈火の章」
第1章 地伏の星
太原府の洞穴で宋江を守るため、李逵が切り出した石を使い、巧みな防衛用の石積みを築く。かつて農民として培った石積みの技術を活かし、敵を寄せ付けないための備えを固める。実戦経験がないことに不安を抱くが、宋江を死なせてはならないという強い使命感を持つ。
第2章 地理の星
自ら築いた石積みを崩す仕掛けを使い、攻め寄せる官軍に雪崩のような打撃を与えて壊滅させる。宋江から亡き母の真実の愛を説かれ、涙を流しながら志を全うすることを誓う。最後は馬に乗り、梁山泊の救援軍とともに包囲網を突破して戦線を離脱する。
第3章 地周の星
双頭山に到着し、雷横の壮絶な最期を看取った者として、その勇姿を宋江たちに涙ながらに報告する。その後は李雲や湯隆らとともに、山寨の建物や防衛設備の再構築に明け暮れる。自分の技能が戦においても不可欠であることを実感し、憑かれたように作業に没頭する。
第5章 地賊の星
梁山泊軍の遊撃隊が駐屯する九竜寨の設営に従事し、建物の配置や石積みについて林冲たちに助言を行う。歩兵の動きを考慮した軍営の区割りを提案するなど、土木専門家としての視点を存分に発揮する。自分の築く石積みが、再び過酷な戦場で多くの命を左右することを静かに受け入れる。
第8巻「青龍の章」
第2章 地異の星
石積み作りの名人として梁山泊から二竜山へ派遣され、崩れる仕組みの石垣や防塁を築いて砦を強化する。彼の技術は以前の戦で宋江を救った実績があり、今回も官軍の包囲網に対する鉄壁の守りを構築する。
第3章 天富の星
祝家荘攻めの際、宿元景の騎馬隊を避けて岩山へ退却した宋江の本隊のために、急ピッチで二重の石積みを築き上げる。不眠不休の突貫工事で完成させた陣地は、強力な騎馬隊を相手にする梁山泊軍にとって不可欠な拠点となる。
第9巻「嵐翠の章」
第1章 天空の星
流花寨の建設にあたり、河岸の石積み作りの専門家として花栄から名指しで招集される。
第3章 地微の星
数百の兵を指揮して流花寨の石積み作業を主導し、巨大な軍船が接岸可能な堅固な船着場を造り上げる。
第12巻「天地の章」
第1章 地健の星
流花寨の将校として梁山泊本拠地へ駆けつけた。聚義庁の前に掲げられた晁蓋の赤い名札を見上げ、領袖の死を実感して巨体を震わせながら涙を流した。
第13巻「白虎の章」
第1章 天剣の星
北京大名府と梁山泊を結ぶ水路を整備するため、流れを半分塞き止めて川底を深くする堰を三カ所に設置した。百人の部下を率いて昼夜兼行で作業にあたり、大型軍船の通行を可能にした。
第4章 地飛の星
双頭山の再建を支援するため、流花寨から部下を連れて現地へ向かい、破壊された砦の修復に従事した。
第5章 地退の星
双頭山の石積みの砦を復旧させた後、流花寨に戻って新たな堰の建設案を提示する。水の流れを変えることで、侵入する敵船を砲台側に誘導する作戦を説明した。
第14巻「爪牙の章」
第2章 天平の星
石梯山において武松や李逵とともに砦の築城に従事し、石積みなどの工事をほぼ完了させる。
第3章 地短の星
石梯山での仕事を終えて流花寨へと戻り、水軍との合流に備えて待機する。
第6章 地猛の星
花栄の指揮下に入り、流花寨の防衛戦において築城技術を活かしながら宋軍の激しい攻撃に耐える。
第15巻「折戟の章」
第1章 天英の星
流花寨の防御工事の責任者として、激しい砲撃や攻城戦で損傷した防壁の修復を不眠不休で指揮する。水軍の攻撃に対しては、水中に設置した障害物を潜水部隊と連携して操作し、敵船の上陸を阻止する役割を担う。陸上からの猛攻で第一防壁が崩れた際には、自ら戦闘部隊の指揮を執り、ぼろぼろになった陣地を死守しようと奮闘する。
第5章 地察の星
梁山泊に戻り、李雲と共に水軍の新たな営舎建設や、流花寨に設置する特殊な浮き桟橋の設計・構築に従事する。石積みと木材を組み合わせた複雑な建築技術を駆使し、戦後の梁山泊のインフラ再建に大きく貢献する。
第16巻「馳驟の章」
第2章 地雄の星
流花寨の将校として、得意の石積み技術を活かした寨の防御施設の修復や強化に尽力している。
第17巻「朱雀の章」
第3章 天巧の星
流花寨から梁山泊の会議に駆けつけ、趙安軍の動きや童貫本隊の予測について意見を述べる。
第4章 地捷の星
元農夫の知識を活かした工兵隊隊長として、流花寨の陸上からの攻撃に対する防御強化工事を指揮する。郭盛らが新兵調練の任務で寨を離れる際、彼らの部下を預かり拠点の防衛体制を維持する。
第18巻「乾坤の章」
第1章 天敗の星
工兵隊隊長として、流花寨の防備を固めるために黙々と石積み作業に従事する。官軍の水軍が迫る緊迫した状況下でも、自らの職務である拠点の強化に専念する。
第2章 地獣の星
流花寨を訪れた楊令と対面し、かつての仲間たちの成長と梁山泊の現状を共有する。
第19巻「旌旗の章」
第4章 地明の星
流花寨の石積みを築いて防御を固めるが、趙安にその弱点を見抜かれ、心血を注いだ防壁を突破される。自らの拠り所を壊された衝撃に耐えながら、鉄の槍を手に水際で敵兵を迎え撃つ。
第5章 天捷の星
歩兵の再編により、宋江とともに七千の部隊を率いて最前線で童貫軍と激突する。李逵の暴走を支えつつ、圧倒的な兵力差の中で泥臭く敵を押し返す戦いを続ける。
第6章 天魁の星
梁山泊への撤退戦において、水泳に長けた流花寨時代の部下とともに殿軍を買って出る。他の将校たちが船で逃れる中、最後まで陸に残って敵の攻撃を食い止める。