段景住(だんけいじゅう)
馬の調達と密輸に長けた人物。遼からの軍馬密輸という梁山泊にとって不可欠な任務を担い、各地の情報ネットワークも持つ。野性的な生命力と行動力を持ち、誰も立ち入れない領域で組織を支える。
第5巻「玄武の章」
第4章 地空の星
桃花山の第二小隊長として登場し、頭目の周通から有事の際の指揮権を託される補佐役に指名される。元馬泥棒であり、梁山泊の聚義庁に自らの名が記された札を掛けることを目標に掲げて奮闘する。周通が壮絶な戦死を遂げた後、彼から託された意志を継いで桃花山の守備を崩さず、梁山泊本隊が到着するまで山寨を守り抜く。
第6巻「烈火の章」
第2章 地文の星
桃花山で馬の世話をしていたが、馬を見る眼と扱いを林冲に高く評価され、梁山泊の全軍馬を統括する任務を与えられる。かつての馬泥棒としての経験や恩師皇甫端から学んだ知識を活かし、八百頭を超える馬の管理と調教を一手に引き受ける。
第3章 地狗の星
裴宣とともに北方の牧へむかい、偽の通行証を使って官軍の馬三百五十頭を買い付けるという命がけの任務を遂行する。旅の途中で行方不明だった恩師皇甫端を捜し出し、酒に溺れていた彼を立ち直らせて梁山泊へと連れ帰る。
第6章
鄆城近郊の牧で一千百頭余りの軍馬を管理し、皇甫端の医療技術と連携して最強の騎馬隊を育てることに貢献する。馬の個性を尊重する皇甫端の教えを守り、林冲とともに官軍を圧倒する機動力を練り上げる。
第7巻「烈火の章」
第5章 地賊の星
北方から名馬四百頭を双頭山へ運び込み、宋江と晁蓋のために同じ父を持つ兄弟馬「白光」と「赤光」を献上する。李俊や鄧飛らと協力し、厳しい国境警備や官軍の追撃をかわしながら二千頭におよぶ名馬の越境を成功させる。馬の買付けという自らの天職に誇りを持ち、梁山泊の機動力強化に決定的な役割を果たす。
第8巻「青龍の章」
第3章 天富の星
梁山泊の馬匹調達担当として、林冲が宿元景の軍から奪い取った一千五百頭の馬を検分する。それらの馬がどれも優れた質であることを確認し、梁山泊の戦力を大幅に強化できる成果を報告する。
第9巻「嵐翠の章」
第2章 地佐の星
梁山泊の馬匹管理を担当し、処罰として牧に配属された林冲の上司のような立場で、ともに馬糞の始末や調教にあたる。
第5章 地暗の星
遼国の牧と強い結びつきを持ち、梁山泊の騎馬隊を強化するために粘り強く良馬を調達し続ける。
第12巻「天地の章」
第1章 地健の星
梁山泊本拠地にて馬の世話に当たりつつ、晁蓋の死に同行していた扈三娘が、自責の念から精彩を欠いている様子を郁保四に伝える。
第13巻「白虎の章」
第4章 地飛の星
激戦で壊滅した双頭山の騎馬戦力を再建するため、柴進から軍馬調達のための多額の資金を託される。北方の牧へと向かい、遼軍優先の厳しい状況下で質の高い馬を確保するための交渉を開始した。
第5章 地退の星
再建中の双頭山に到着し、指揮官の董平とともに現在の馬匹状況を厳しく精査する。独自の交渉術を駆使して、二、三百頭ずつ数回に分けて北から荒馬を運び込み、徐寧の調練に耐えうる新たな騎馬隊の基盤を作り上げた。
第14巻「爪牙の章」
第1章 地急の星
自ら北方の地で選抜した馬を引き連れて双頭山に入り、皇甫端の鑑定作業を補佐しながら騎馬隊の再構築に従事する。索超が切望していた百里風や乱雲に匹敵する名馬を見つけ出し、騎馬隊の質を向上させる。
第15巻「折戟の章」
第3章 地遂の星
戦後の再編会議に出席し、激戦で消耗した馬匹の補充計画について協議する。元馬泥棒としての経験を活かし、宋軍の撤退後の隙を突いて新たな馬の調達ルートを確保するため、各地への派遣準備を進める。
第16巻「馳驟の章」
第1章 天貴の星
梁山泊の部隊編成において、引き続き馬匹の調達担当としてその名が記されている。
第17巻「朱雀の章」
第3章 天巧の星
元馬泥棒の経験を活かし、双頭山陥落という悪条件下で、一千頭もの馬を岩山伝いに運び込む困難な任務を成功させる。
第6章 地損の星
鄆城の牧にて調達した馬の管理に当たり、宋江や索超らとともに騎馬隊の再建を支える。馬の医師である皇甫端とも密に連携し、来るべき童貫軍との最終決戦に向けて補給の要を担う。
第18巻「乾坤の章」
第2章 地獣の星
皇甫端の牧にて、楊令が暴れ馬を一瞬で手懐ける様子を目撃し、その桁外れの才に驚愕する。楊令が雷光に乗って旅立つ際には、手際よく馬具を整えて彼の出発を助ける。
第7章 地角の星
孟康とともに各地で軍馬の調達に奔走し、女真の地から送られてくる馬も含めて梁山泊騎馬隊の規模を大きく拡大させる。調達した馬は、童貫軍との最終決戦に向けた全軍再編の大きな柱となる。
第19巻「旌旗の章」
第1章 地満の星
童貫軍による買い占めで馬が不足する中、孟康と連携して西域や遼の牧から馬を調達するために奔走する。戦場に一頭でも多くの馬を送り込むため、宋軍の目を盗んで危険な国境地帯を駆け回る。