張平(ちょうへい)

張横の次男。幼くして身につけた盗癖に苦しみ父を絶望させるが、子午山で王進・楊令と出会い、自らを鍛え直す道を歩み始める少年。

第14巻「爪牙の章」

第2章 天平の星

父・張横に伴われて旅に出るが、開封府や道中で巧妙な盗みを繰り返し、父に心中で刺し違えることまで考えさせるほど絶望を与える。石梯山で武松の荷を盗もうとして李逵に捕らえられ、板斧で威嚇されてもなお睨み返すほどの強情さを見せる。連れてこられた子午山にて、楊令の優しさと王進の底知れぬ器量に触れる。初めて撫でた馬の温もりに心を動かされ、父と別れて山に残り、自らを鍛え直す最初の一歩を踏み出す。

第15巻「折戟の章」

第4章 天損の星

子午山での生活に馴染めず盗みを繰り返すが、自分のために罰を受けた楊令の慈しみを受け、激しい自責の念から盗み癖を克服する。嵐の夜に生まれた仔馬を「赤雷」と名付け、厩で寄り添いながら命の尊さを学んでいく。

第6章 地奇の星

かつての盗みで出入りを禁じられていた村の商店にて、店主に額を地に擦りつけて謝罪し、一人の客として認められるまで誠意を尽くした。精神的な成長を遂げたことで王進から武術の稽古を許され、楊令から貸し出された石秀の剣を手に、新たな志を抱く。

第17巻「朱雀の章」

第2章 地巧の星

子午山にて王進を師と仰ぎ、楊令とともに武術の調練や開墾に励む日々を送る。かつては盗み癖のある少年だったが、王進の厳しい指導と穏やかな生活を通じて、精神的な成長を遂げつつある。武松や李逵によって重病の魯達が運ばれてくると、その身の回りの世話を楊令とともに甲斐甲斐しく務める。

第6章 地損の星

楊令とともに京兆府まで馬を走らせ、魯達のために必要な薬や王進が求める書物を買い出す旅を無事にこなす。赤雷を鞍なしで巧みに乗りこなし、旅の途中で遭遇した暴漢に対しても怯むことなく毅然とした態度で立ち向かう。師弟として魯達の壮絶な最期を間近で看取り、武人としての志と重い無念をその胸に深く刻みつける。