陳達(ちんたつ)

少華山の頭目で武勇を誇る猛者。どんな状況でも怯まない剛毅な性格の持ち主で、仲間への思いやりを行動で示す人物。口は悪くとも、覚悟を言葉でなく体で表す男らしさを持つ。

第1巻「曙光の章」

第6章 天微の星

武勇を誇る少華山の頭目として史進に挑むも、返り討ちに遭って捕らえられた。史進に対し、役人を守る者こそが真の盗賊であると言い放つ潔さを見せた。自身の処刑を覚悟しながらも、最後まで兄弟たちの身を案じた。

第2巻「替天の章」

第4章 天間の星

史進と朱武が公孫勝救出作戦のために渭州へ向かう間、留守居役として少華山の守りを固める任務に就く。州軍による拠点への締め付けが厳しくなる困難な状況下で、本拠地を死守した。

第3巻「輪舞の章」

第5章 地魁の星

少華山の副頭目として、魯智深を山寨へ迎え入れ、官軍との決戦に備える。戦いでは朱武の指揮下で奮闘し、圧倒的な兵力差のある官軍を退ける。史進が修行に出た後は朱武を支え、盗賊から「替天行道」の志を持つ軍へと脱皮しようとする組織の変化を肯定的に受け入れる。

第6巻「烈火の章」

第5章 地劣の星

朱武や楊春とともに少華山の副隊長として、帰還した史進を山寨の門で出迎える。史進が再び指揮を執ることを宣言した際、兵たちとともに熱狂的な鬨をあげて喜びを分かち合う。少華山が単なる賊の集まりではなく、梁山泊に連なる志の集団であることを再確認する場面に立ち会う。

第7巻「烈火の章」

第3章 地周の星

少華山の副隊長として、歩兵の猛訓練を繰り返しながら、月に一度の宴では仲間とともに熊掌の料理を囲んで絆を深める。官軍が梁山泊の旗を騙って民を殺していることに激しい憤りを覚え、戦い抜く覚悟を固める。

第4章 天勇の星

了義山の戦いでは伏兵として敵の門を突破する重要な役割を果たす。戦場で瀕死の重傷を負った阮小五を見つけ、自らの馬に乗せて四日間にわたる過酷な逃避行を耐え抜き、梁山泊の救援隊へと送り届ける。

第5章 地賊の星

梁山泊入りした後は史進の遊撃隊に所属し、林冲の騎馬隊と合同調練を行って実戦への練度を高める。祝家荘との戦いを前に、少華山を捨てた判断の正当性について呉用らと激しく議論を交わす。

第8巻「青龍の章」

第11巻「天地の章」

第2章 地全の星

遊撃隊の騎馬隊を率いて双頭山に先行し朱仝と連携して官軍を迎え撃つ埋伏の計を練る。史進や朱仝とともに官軍の寨へ突入し制圧する働きを見せる。

第3章 地楽の星

将陵付近の戦いにて九百騎を指揮し、官軍の正面から突っ掛けては退く変幻自在の攻撃を展開する。

第4章 天地の星

北方遠征に加わり林冲・史進とともに馬を並べて進軍する。野営地では林冲が仕留めた鹿の肉を分け合い指揮官たちの和やかな談笑に加わる。

第12巻「天地の章」

第1章 地健の星

九竜寨の将校として、史進らと共に梁山泊本拠地へ駆けつけた。晁蓋の死を悼む儀式に参列し、新体制となった梁山泊の軍議に加わった。

第5章 地隠の星

楊春の回想の中で、かつて京兆府で朱武と共に役人を殺害し、少華山で独自の勢力を築き上げた際の豪放な姿が描かれた。また、解珍と共に子午山を訪れた楊春によって、現在は別の寨にいて元気にしていることが楊令へ伝えられた。

第13巻「白虎の章」

第2章 地祐の星

解珍と楊春の旅路を振り返る中で、かつて楊春や史進らとともに少華山で賊徒の一団を組んでいた当時の絆が回想された。現在の物語本文には直接登場しないが、遊撃隊の騎馬隊長として活躍している。

第14巻「爪牙の章」

第3章 地短の星

史進と鄒淵が不祥事の査問のために梁山泊へ呼び出された際、遊撃隊の留守を杜興とともに任される。物語の表面には出ないが、隊長不在の遊撃隊を維持する役割を担う。

第15巻「折戟の章」

第1章 天英の星

双頭山の戦線で歩兵部隊を指揮するが、五千の宋軍に執拗に追い回され、味方の騎馬隊との連絡が一時的に切れる窮地に陥る。この宋軍の不可解な動きが、兵糧部隊を率いる宋清を狙い撃ちにするための組織的な罠である可能性を林冲や董平に伝える。

第16巻「馳驟の章」

第5章 天牢の星

史進の遊撃隊における騎馬隊隊長として、童貫軍との遭遇戦に挑む。敗北後、九竜寨へ帰還する道中、言葉を失い意気消沈する史進に対し、指揮の不手際ではないと懸命に慰める言葉をかけ続ける。

第17巻「朱雀の章」

第3章 天巧の星

史進の遊撃隊に所属する騎馬隊隊長として、軍議に出席する史進に同行して梁山泊へ入る。盧俊義の葬儀に参列し、亡き副頭領の志を継いで宋軍を打倒する決意を新たにする。

第4章 地捷の星

五丈河での激戦にて、史進の指揮下で騎馬隊を率いて敵軍の側面を突く。本隊が分断される危機の中で、遊撃隊の機動力を活かして敵の包囲網に穴を開け、味方の合流を助ける。

第18巻「乾坤の章」

第7章 地角の星

酆美軍を牽制する任務を帯びるが、敵の伏兵に気づかず、歩兵一万六千に包囲されそうになる。扈三娘の機転によって窮地を脱するが、結果として彼女を孤立させ、林冲を戦死させる要因を作ったことを、軍議の場で深く自責する。

第19巻「旌旗の章」

第2章 天威の星

少華山以来の友である楊春らとともに、兵の質を落とさないよう徹底した調練を繰り返す。自らの持ち味である勇猛さを兵に叩き込み、来るべき決戦に向けて万全の態勢を整える。

第3章 地醜の星

歩兵の第三段として、重病による喀血に耐えながら敵軍との壮絶な押し合いに身を投じる。最後の一押しで敵を潰走させるために槍を振るって敵中へ突き進み、敵の敗走を見届ける。志を果たした満足感の中で、血を噴き出しながら力尽きる。