曹正(そうせい)

料理と情報収集を生業とする実務家。飲食店を営みながら梁山泊の情報拠点を各地に作り、食を通じて人心を掴む技を持つ。縁の下の役割に徹する職人的な誠実さが組織を支える。

第3巻「輪舞の章」

第1章 地稽の星

密州と安丘で料理店と妓館を営み、盧俊義のために闇塩の道を守る情報を集める。店を訪れた魯智深や楊志と協力し、二竜山の山寨を制圧する計画を立案する。捕虜を献上する芝居を打って山寨の内部へ楊志たちを導き、奪取に貢献する。

第2章 天慧の星

北京大名府に新たな店を構える準備を進めていることが語られる。梁山泊の間者として活動する石秀の世話を焼き、役所の情報を集める拠点を提供する。

第6章 地好の星

店を訪れた孔明や武松に、妓館で暴れる男の噂を伝え、周辺の不穏な動きを知らせる。二竜山に籠る楊志のもとへ食糧を運び、家族に会うよう助言して彼の人間的な側面を支える。

第4巻「道蛇の章」

第5章 天殺の星

北京大名府で妓館を営みながら、梁山泊の情報網の一部として重要な役割を果たしていることが語られる。かつて楊志を梁山泊に引き合わせ、二竜山の戦力と梁山泊を強力に結びつける端緒を作った功労者として認識されている。

第6章 天速の星

安丘に現れた馬桂に対し、自身の店で働く済仁美への紹介状を持たせ、彼女の潜入活動を側面から支援する。

第5巻「玄武の章」

第2章 地闘の星

安丘の店を済仁美に任せつつ、自身は北京大名府の店を中心に活動するが、折を見て安丘を訪れる。馬桂の興行が役人への鼻薬でうまくいっていることに感謝されるが、芸に励む者への切なさを済仁美に語る。楊志と済仁美の隠密な接触を支えるため、妓楼の女主人の立場を隠れ蓑として提案した背景が示唆される。

第3章 地会の星

二竜山を訪れ、楊志と酒を酌み交わしながら済仁美や息子の楊令の近況を報告する。新任の蔣敬が安丘の物流を劇的に改善したことを認め、商売人としての手腕を高く評価する。

第6巻「烈火の章」

第2章 地文の星

二竜山において、亡き父・楊志の遺志を継ぐべく必死に稽古に励む楊令の姿を林冲に伝え、その健気さを称える。その後、情報の収集や人事工作のために北京大名府へと派遣されることになり、山内の人事や南からの移住者の管理などを蔣敬に託して山を下りる。

第7巻「烈火の章」

第5章 地賊の星

二竜山の情報・人事担当として、秦明や花栄らとともに梁山泊の本隊と緊密に連携を取り合う。各地から集まってくる入山志願者の選別や、青蓮寺の間諜が紛れ込まないための監視に目を光らせ、重要拠点の安全維持に貢献する。

第8巻「青龍の章」

第4章 地悪の星

二竜山付近の戦場で輜重隊を指揮し、林冲の騎馬隊へ獣肉や秣などの物資を届ける。林冲の妻に関する不穏な噂を知っていたため、林冲と目を合わさないように振る舞うが、結局その動揺を林冲に悟られてしまう。

第5章 地勇の星

祝家荘戦の終結後、これまでの兵站業務の成果を呉用に報告する。長期間の滞陣にもかかわらず、蓄えを活かして補給を途絶えさせなかった手腕を高く評価される。

第9巻「嵐翠の章」

第1章 天空の星

流花寨の兵站担当に任命され、情報収集の任務も兼ねることになる。

第12巻「天地の章」

第1章 地健の星

流花寨から梁山泊へと呼び集められ、聚義庁前の広場に整列した。陶宗旺らと共に、赤い字で記された晁蓋の名札を仰ぎ、偉大な領袖を失った現実を重く受け止めた。

第13巻「白虎の章」

第5章 地退の星

流花寨の兵站担当として、緊迫する寨の状況の中で軍議に名を連ねる。宋水軍の脅威が迫る中、将校の一人として寨の防衛と補給の維持に努めた。

第15巻「折戟の章」

第2章 地煞の星

流花寨の兵站担当として、長期の籠城に備えた半年分の兵糧と予備の武器を完璧に確保する。激烈な戦いが二ヶ月以上続く中、前線の兵士たちが戦い続けるための物流基盤を揺るぎなく維持する。

第16巻「馳驟の章」

第1章 天貴の星

流花寨の兵站担当として配置表に名を連ね、柴進が構築した大規模な物資供給網を現場で支える役割を担っている。

第2章 地雄の星

梁山泊の兵力が目標の数万規模へ増強される中、流花寨の戦力を維持するための後方支援に従事している。

第17巻「朱雀の章」

第1章 天立の星

元肉屋の経験を活かして商人の扱いに長け、双頭山の兵站担当として物資の管理を行う。敗戦に備え、かつて拠点を焼かれた教訓から食糧の確保や撤退の準備を周到に進める。

第6章 地損の星

二竜山の兵站担当に転じ、趙安軍に包囲された状況下で山中の自給自足と補給の調整に当たる。

第18巻「乾坤の章」

第4章 天哭の星

二竜山の兵站を担っていたが、山が趙安軍に包囲・封鎖されるにあたりその役目を終える。家族や秦明の妻らとともに揚州へ向かい、梁山泊の新たな拠点として商いを行う準備を進める。

第7章 地角の星

揚州で多岐にわたる商売を成功させ、梁山泊からの追加資金を必要としないほどの基盤を築く。

第19巻「旌旗の章」

第3章 地醜の星

梁山泊軍と童貫軍の決戦が繰り広げられる裏で、将来の再起に備えた拠点作りのため揚州での活動に従事する。商人に扮して物資を調達しつつ、呉用の指示のもと、戦闘に加わらない仲間たちを迎え入れる準備を整える。