宋清(そうせい)
宋江の弟。温和で控えめな性格だが兄を支えるという一点において揺るぎない覚悟を持つ。表舞台には出ないが内政面での細かな仕事を着実にこなし、梁山泊の日常を守る存在。
第3巻「輪舞の章」
第4章 地俊の星
宋家村の保正として、貧しい村の税の工面や役人との折衝に追われる日々を送る。旅の途中で鄧礼華と出会い、役人の詮議から彼女を護るために夫婦を装って鄆城まで同行する。兄・宋江の計らいで彼女と深い仲になり、一人の男としての充足感を知る。
第7章 天満の星
父から縁を切るという手紙を受け取り、自らの意志で鄆城に戻るが、そこで愛する鄧礼華が殺される現場に遭遇する。絶望のあまり殺害者の閻婆惜を手にかけ、兄とともに逃亡の身となる。死を望むほどの虚脱状態に陥るが、武松の苛烈な打撃を通じて、鄧礼華の志を継いで生き抜く覚悟を固める。
第4巻「道蛇の章」
第1章 天退の星
兄の宋江と共に鄆城を逃れ、北へ向かったことが雷横の口から語られる。
第5章 天殺の星
朱仝と共に滄州の柴進のもとに身を寄せていることが確認され、北方の叛徒をまとめる役割を担うことになる。
第6巻「烈火の章」
第3章 地狗の星
朱仝や雷横に対し、ただの裏方ではない鋭い意見を述べ、官軍の物資を奪う条件で馬の購入資金を出すという大胆な交渉を行う。かつてのひ弱さを脱し、兄・宋江とは異なる形で叛乱に貢献する強い志を見せる。
第7巻「烈火の章」
第3章 地周の星
双頭山で物資の管理を担当しており、一年半ぶりに兄・宋江と再会して自らの近況を報告する。亡き恋人への想いを抱えつつ、弟として甘えることなく一人の同志として任務に専念する覚悟を兄に示す。孟康とともに物資調達のため梁山泊へ向かう途上、鄆城に留まる馬桂の様子を密かに探るなど、間諜に近い役割も果たす。
第8巻「青龍の章」
第11巻「天地の章」
第1章 地然の星
朱仝に呼び出され孟康とともに兵站のあり方や物資の管理について指示を受ける。
第3章 地楽の星
双頭山からの輜重隊を率いて極寒の野営地に到着し、宋江の弟として着実な働きで将兵に糧食を届ける。
第4章 天地の星
双頭山での酒宴を切り盛りし、入手した餅や酒を韓滔らのもとへ運び、宋江の弟として実直に挨拶して回る。
第13巻「白虎の章」
第3章 地僻の星
双頭山への奇襲から逃れて朱仝とともに春風山に入り、長年蓄えてきた兵糧や武器で籠城戦を支えた。戦いの中で胸と腿に重傷を負い、梁山泊の養生所へと運ばれた。命に別条はなかったが、しばらく寝たきりの状態が続いた。
第4章 地飛の星
養生所を訪れた兄・宋江と面会し、静かに語らいの時間を過ごす。怪我が回復すると、再建が進む双頭山の兵站担当として復帰した。父・宋太公が亡くなった際も任務に励んでいたが、後に宋江と悲しみを分かち合った。
第14巻「爪牙の章」
第1章 地急の星
双頭山の寨の復旧や城郭の整備に不眠不休で取り組み、物流が滞らないよう基盤を整える。
第5章 地強の星
長期にわたる敵の攻囲を予測し、双頭山に万全の備蓄を用意することで、兵たちが飢えることなく戦い抜ける環境を構築する。彼の周到な兵站管理により、双頭山は六万の大軍を相手にしても揺るがない粘り強さを手に入れる。
第15巻「折戟の章」
第1章 天英の星
双頭山への兵糧輸送中に宋軍の急襲を受け、重傷を負いながらも岩山まで辿り着く。楽和に寄り添われながら、亡き父や愛した女、そして兄である宋江への複雑な想いを語り、兵糧が守り抜かれたことに安堵して静かに世を去る。