孫新(そんしん)
孫立の弟で顧大嫂の夫。兄の潜入作戦に一族として参加し、祝家荘内での工作活動を支えた。兄ほどの武名はないが、実直な性格と行動力で一族の一員として仲間を支える。
第8巻「青龍の章」
第1章 天暴の星
兄・孫立の決断に従い、一族とともに登州を脱出することを決意する。柴進の用意した船に乗り、旅芸人の一座を装って祝家荘へ潜入する準備を整える。兄の窮地を救うため、自らも危険な工作活動に身を投じる覚悟を固める。
第3章 天富の星
祝家荘内で料理屋を営む旅芸人を装い、義弟・楽和の歌声とともに荘内の注目を集める。料理を通じて兵たちの動向を探り、梁山泊軍の攻撃に備えた内部攪乱の機会を密かに窺う。目立つ動きを避けつつ、一族とともに軟禁状態に近い緊張感の中で時を待つ。
第5章 地勇の星
楽和の歌声を合図に屋敷内での蜂起を開始し、妻の顧大嫂とともに祝家の者たちを制圧する。乱戦の中で一族を護り抜き、祝家荘が陥落した後は梁山泊軍と合流して勝利の一翼を担う。戦後は一族全員で梁山泊へと向かい、新たな歩みを始める。
第9巻「嵐翠の章」
第4章 地走の星
禁軍の楊戩の軍を迎え撃つため、梁山泊本隊の歩兵隊長として出動する。しかし、上官である穆弘からは「兵の指揮にはあまり向いていないのではないか」という厳しい暫定評価を受ける。新たな将校としての適性を見極められる段階にあり、戦場での実戦を通じてその働きを注視される。
第10巻「濁流の章」
第2章 地軸の星
呉用に観察眼を見込まれ帝都・開封府への潜入任務を託される。
第3章 天祐の星
商人に変装して禁軍師範・徐寧に接近。賽唐猊盗難事件後に混乱する徐寧に逃走経路を指示し、張青の隠れ家へ導いて梁山泊への入山を実現させる。
第11巻「天地の章」
第1章 地然の星
楽和の回想に登場し、登州で妻の顧大嫂とともに営む食堂での様子が語られる。
第3章 地楽の星
楽和の回想にて、歌の才能を巡るトラブルで追いつめられた楽和の逃走を助けた過去の功績が語られる。
第12巻「天地の章」
第3章 地正の星
間諜として独自に活動しており、徐寧との約束を守るために、かつて奪われた家宝の鎧「賽唐猊」をどこからか買い戻して届けた。亡き義兄の張青とは以前から信頼関係があり、孫二娘らと共に大きな仕事を成し遂げようと誓い合っていた過去が明かされた。
第15巻「折戟の章」
第2章 地煞の星
妻の顧大嫂と共に北京大名府へ潜入し、正門を内側から開くための破壊工作を指揮する。女たちが門前で騒ぎを起こす隙に城壁へ登り、警備兵を次々と倒して城門の閂を外す。見事に正門を開放し、扈三娘や索超の騎馬隊を城内へ導き入れる大功を立てる。
第3章 地遂の星
北京大名府からの撤退後も開封府周辺に残り、高俅や禁軍の動きを監視する間諜としての任務を継続する。
第16巻「馳驟の章」
第4章 地数の星
柴進・裴宣暗殺の報復として、青蓮寺の軍師・聞煥章の暗殺任務を託される。義姉の楽大娘子に近づく「藩礼」の正体が聞煥章配下の暗殺者・呂牛であることを突き止め、義足という共通点から聞煥章本人の潜伏先を特定する。一世一代の勝機を掴むべく単身敵地へ踏み込むが、聞煥章への一撃は届かず、護衛の文立らに取り押さえられて絞殺される。その亡骸は辱めを受け、見せしめとして晒された。