呂方(りょほう)

元京兆府将軍・呂栄の息子。父を反逆者に仕立て死に追いやった国と権力者への復讐を誓い方天戟を手に戦う若き武者。高い志を抱きながら索超を「兄貴」と慕い共に梁山泊へと向かう。

第9巻「嵐翠の章」

第1章 天空の星

父・呂栄の仇を討つため旅を続け、北京大名府で出会った索超に本気での立ち合いを挑む。索超が父の知己であったことを知って和解し、彼と共に梁山泊へ向かう。道中で出会った林冲の威圧感に圧倒され、己の武芸がまだ及ばないことを悟る。

第2章 地佐の星

瀕死の林冲を救出した後、梁山泊の新たな拠点である流花寨の建設に加わる。晁蓋から入山を許可され、一千の兵を率いる将校として本格的な調練と砦の守備に従事する。川底を潜って奇襲してきた青蓮寺の特殊部隊を鋭い勘で察知し、自ら方天戟を振るって敵を撃退する。

第12巻「天地の章」

第1章 地健の星

流花寨の上級将校として、花栄や朱武らと共に梁山泊の緊急呼集に応じた。聚義庁前の広場に整列し、宋江が晁蓋の形見の剣を掲げて戦い続ける決意を表明する場に立ち会った。

第13巻「白虎の章」

第5章 地退の星

流花寨の将校として、軍師・朱武や他の将校たちとともに軍議に出席する。海から溯上してきた宋の水軍五千への対応を協議し、寨の防衛体制を整えた。

第14巻「爪牙の章」

第4章 天究の星

流花寨の将校として待機し、禁軍による本格的な攻撃に備えて部隊の掌握に努める。

第6章 地猛の星

朱武の命を受けて防壁の上で派手に立ち回り、梯子から外へ飛び出して方天戟を振るい、敵将の劉高を誘い出す重要な囮役を果たす。自身の武勇を遺憾なく発揮して敵陣を撹乱し、花栄による劉高の狙撃を成功へと繋げる。

第15巻「折戟の章」

第1章 天英の星

流花寨の最前線で宿元景軍の攻めを迎え撃ち、劣勢の中でも踏みとどまって防衛線を維持する。朱武の指示に従い、状況に応じて巧みに退きながら敵を誘うなど、実戦を通じて指揮官としての成長を見せる。

第3章 地遂の星

宿元景の最後の大攻勢で窮地に陥り、隣接部隊との間に大きな隙間を作ってしまうが、花栄の神速の指揮と弓によって救われ、最終的に敵の潰走を見届ける。

第16巻「馳驟の章」

第2章 地雄の星

流花寨の将校として、入山希望者が急増し練度が不足しがちな新兵たちを鍛え、実戦部隊の戦力を底上げする任務に就いている。

第17巻「朱雀の章」

第4章 地捷の星

流花寨の将校として調練に励む中、同じ方天戟を遣う郭盛と兵たちの前で腕試しを行い、互角の勝負を繰り広げる。魏定国から「小温侯」の綽名を贈られ、自らの武芸に更なる誇りを持つ。呉用からの特命を受け、二竜山付近に集まる入山希望者五千人を原野で調練する過酷な任務に就く。

第18巻「乾坤の章」

第2章 地獣の星

解珍とともに兵の徴募にあたる中、現れた楊令が教官五人を打ち倒すのを目撃して驚愕する。自らも楊令と立ち合うが、その圧倒的な気迫を前に踏み込むことすらできず、彼の驚異的な成長を肌で感じ取る。

第7章 地角の星

五千人の歩兵を率い、鄆城のそばで張清の指揮下に入って調練を続ける。

第19巻「旌旗の章」

第2章 天威の星

持ち前の予知能力で敵の夜襲をいち早く察知し、未然に防備を整えさせて軍の危機を救う。続く実戦では方天戟を振るい、三千を超える敵の奇襲部隊を最前線で迎え撃つ。自らの力を忌みつつも、戦場ではその天性に頼らざるを得ない葛藤を抱えながら戦う。

第3章 地醜の星

張清の統括する歩兵四段構えの一翼を担い、童貫軍の執拗な攻撃に対し、疲労困憊になりながらも一歩も退かずに踏みとどまる。

第5章 天捷の星

童貫の直接攻撃を受けた際、宋江の身代わりとなる形で敵を阻み、方天戟を振るって敵の肉薄を阻止する。激戦の中で宋江を逃がすための時間を稼ぎ、多数の兵を失いながらも総大将を守り抜いて戦死を遂げる。