李雲(りうん)
格闘術の使い手で梁山泊実戦部隊の一員。近接戦闘での確かな実力を持ち、誠実な性格で与えられた任務に真摯に向き合う堅実な武将。
第2巻「替天の章」
第8章 地魔の星
王倫に反撥して梁山泊の獄舎に閉じ込められていた大工だが、新体制に伴い解放された。宋万の推挙により、文官が詰める「文治省」の長屋や新しい軍営の建設など、拠点の施設整備を統括した。
第3巻「輪舞の章」
第3章 天機の星
梁山泊の建築担当として、軍営や居住区、造船所など山寨内のあらゆる施設の改築・新築を指揮する。呉用が定めた組織の序列においても、実務の要として名前を連ねている。
第4巻「道蛇の章」
第3章 地孤の星
梁山泊の建築担当として、軍営、居住区、造船所など山寨内のあらゆる施設の改築や新築を指揮している。呉用が定めた組織の序列において実務の要として名前を連ねており、拡大を続ける梁山泊の基盤を支えている。要塞としての機能を高めるための施設整備において、欠かせない役割を果たしていることが示されている。
第6巻「烈火の章」
第2章 地文の星
梁山泊の建築担当として、呉用から一万人分の兵舎建設という大規模な命を受ける。石材や材木の調達に苦労しながらも、水軍の張順らと協力して物流ルートを確保し、組織の拡大を物理面から支える。かつての山寨とは比較にならない忙しさに追われつつも、新しい国造りに血を騒がせる職人として描かれる。
第6章
鄆城近郊の牧において、林冲の騎馬隊のために一千五百人が収容可能な兵舎をわずか十日足らずで完成させる。あらかじめ兵に集めさせた建材を使い、驚異的な速さで設営を進める手腕を見せる。梁山泊の軍事力の増強を、迅速な建築技術によって背後から支える。
第7巻「烈火の章」
第3章 地周の星
梁山泊の大工の棟梁として双頭山に入り、山寨の建物や駐屯地の施設を堅牢なものに建て直す工事を指揮する。応急的に作られた古い建物を解体し、機能性と居住性を備えた新たな拠点を構築するために部下を率いて奔走する。
第5章 地賊の星
史進の遊撃隊が駐屯する九竜寨の設営に従事し、実戦に即した兵舎や防御設備の建築にあたる。陶宗旺らとともに、官軍の攻撃に耐えうる軍事拠点の整備を土木の面から完遂する。
第8巻「青龍の章」
第9巻「嵐翠の章」
第3章 地微の星
梁山泊内の兵舎や貯蔵庫の建設を一手に引き受ける。資材や人員が流花寨の建設に割かれる中で、過酷な工期と戦いながら拠点の整備を進める。
第13巻「白虎の章」
第1章 天剣の星
阮小二の造船において、船体構造に「遊び」を持たせる設計について助言し、船の機動性向上に寄与した。
第2章 地祐の星
工房で阮小二が考案した新兵器「槍魚」の製造を指揮し、訪れた盧俊義にその構造や敵船への攻撃方法を解説した。
第4章 地飛の星
大打撃を受けた双頭山の復旧のため、湯隆らと共に現地へ向かい、営舎や防衛施設の建設を指揮した。
第5章 地退の星
槍魚を大型船に積載するための船体改造案を検討し、阮小二と共同で水軍の戦力強化のための改良を進めた。
第15巻「折戟の章」
第5章 地察の星
官軍の攻撃で全焼した双頭山の営舎をわずか一月で再建し、損傷した流花寨の防御施設の修復も完璧に指揮する。水位の変動に対応する特殊な「浮き桟橋」を独自に設計し、水軍の物流基盤を劇的に強化する。建築の傍ら、弟子の趙林に木の削り方や防腐技術を熱心に指導し、次世代を担う技術者の育成にも力を注ぐ。阮小二から鉄張りの船の建造を依頼され、材料を最小限に抑えつつ最大限の強度を出す自身の設計思想を船造りに活かす決意を固める。
第16巻「馳驟の章」
第1章 天貴の星
建築の専門家として、梁山泊の各寨における営舎や防御施設の建設・修復計画を支えていることが配置表から確認できる。造船所では阮小二の弟子である趙林に大工の技術を伝授しており、後進の育成にも寄与している様子が語られている。
第17巻「朱雀の章」
第2章 地巧の星
建築担当としての知識を活かし、金大堅の偽印作りのために砂地に生える非常に硬い灌木の根を掘り出し、脂を抜くための加工を施して提供する。
第6章 地損の星
梁山泊の工房にて解宝とともに攻城兵器や防御用具の製作に従事し、訪れた宋江からその熱心な仕事ぶりをねぎらわれる。
第18巻「乾坤の章」
第7章 地角の星
建築担当として、阮小二の造船所に部下数十名とともに詰め、中型船や小型船を急造するための板材製作や構造強化に当たる。水陸両面での戦いに備え、建築の専門知識を駆使して梁山泊の防御施設や艦隊の再構築を支える。
第19巻「旌旗の章」
第6章 天魁の星
宋軍による梁山泊への大規模な上陸作戦が始まると、造船所の防衛にあたる兵たちとともに最前線で激しい白兵戦を展開する。圧倒的な数で押し寄せる敵を食い止めようと奮戦するが、その最中に致命傷を負う。運び込まれたときにはすでに息絶えており、梁山泊陥落の混乱の中でその生を終える。