黄信(こうしん)
元禁軍将校出身の武将。正規軍での経験を活かした組織的な戦い方を得意とし、梁山泊において着実に与えられた役割を果たす実力者。
第2巻「替天の章」
第5章 地耗の星
青州軍の将校であり、花栄の次に位置する副官として登場する。花栄を慕う数少ない同志の一人として、軍の内部から変革を支える役割を担っている。
第4巻「道蛇の章」
第5章 天殺の星
青州の将校として、秦明や花栄とともに二竜山などの活発な動きを牽制する位置にいることが示唆される。梁山泊側からは、いずれ仲間に引き入れるべき優れた実力を持つ将星の一人としてその動向を注視されている。青州軍の精強さを支える指揮官の一人であり、将来的な合流が期待される有力な協力者候補である。
第6巻「烈火の章」
第4章 天猛の星
秦明や花栄の官軍離脱に際し、青州軍の指揮系統を維持しつつ内部から梁山泊を支援するために、あえて官軍側に残される。清風山での決戦においては、青州軍を率いて戦場に現れるが、秦明の策に従って撤退を装うことで官軍本隊の潰走を決定づける。戦後、五十騎の兵とともに秦明のもとへ駆けつけ、正式に梁山泊軍へ合流して志をともにすることを誓う。
第8巻「青龍の章」
第2章 地異の星
二竜山の騎馬隊隊長として、かつての部下である青州軍六百名の受け入れと調練を担う。南に出撃した偵察隊が襲われた際、二百騎を率いて救援に駆けつけ、敵を牽制しつつ味方を逃がす武勇を見せる。秦明・花栄とともに二竜山の鉄壁の守りを支え、官軍の大軍を翻弄し続ける。
第4章 地悪の星
祝家荘戦を有利に進めるため、二竜山で「負け続ける」という過酷な軍令を秦明とともに共有する。兵の士気を保ちつつ、官軍を山に釘付けにする粘り強い戦いを展開する。鄭天寿の死を悼みつつも、その遺志を継いで二竜山の指揮権を守り抜く。
第9巻「嵐翠の章」
第1章 天空の星
秦明不在の二竜山において、燕順とともに山塞の防衛と兵の管理を担う。
第5章 地暗の星
二竜山に集まる入山志願者の選別を行い、新兵となった者たちに対して各部隊への振り分けを迅速に指示する。軍議では、新たに配属された将校たちの能力を見極めつつ、燕順とともに彼らを梁山泊の将校にふさわしく鍛え上げる。
第12巻「天地の章」
第1章 地健の星
二竜山の上級将校として、秦明や鄒潤らと共に梁山泊の招集に応じた。晁蓋の死を悼む儀式に参列し、新体制となった梁山泊の軍議に加わった。
第13巻「白虎の章」
第2章 地祐の星
配置替えにより二竜山を離れ、双頭山の騎馬隊長として着任した。
第3章 地僻の星
一千の兵を率いて調練中に北京大名府軍の奇襲を受け、胸や腿に矢を受けながらも梁山泊へ急報を飛ばした。負傷して動けなくなっていたところを秦明に救出され、梁山泊の養生所へ運ばれて療養生活に入った。
第14巻「爪牙の章」
第1章 地急の星
昨年の双頭山での戦いで負った重傷がいまだ癒えず、本隊の予備隊として梁山泊に留まり、療養を続けている。物語の前面には出ないが、次なる戦列復帰を目指している状態にある。
第15巻「折戟の章」
第2章 地煞の星
薬売りに変装して北京大名府に潜入し、負傷兵を中心とした六百名の予備隊を指揮して攪乱作戦を展開する。敵の守将である審亮と出会すと、自らの死を覚悟した猛攻で審亮の首を打ち落とし、その直後に体内の毒素を吐き出すかのように黒い塊を吐いて倒れる。
第3章 地遂の星
北京大名府の民から梁山泊への志願兵一千人を選別し、桃花山へ送って再編の基盤を作る。
第5章 地察の星
不思議な回復を遂げ、かつての覇気を取り戻して練兵場での調練を担当するようになる。
第16巻「馳驟の章」
第1章 天貴の星
負傷から復帰し、北京大名府での戦功を自負しながらも、新顔の張清の下に配属されたことに納得がいかず、朱富の店で酒を飲みながら不満を爆発させる。 配置への不満を抱えつつも、武人としていつ死んでも悔いはないという凄絶な覚悟を持って調練に励む姿が記されている。
第17巻「朱雀の章」
第4章 地捷の星
関勝の副官として童貫軍と激突し、突出した関勝を掩護しながら敵の包囲網を押し返そうと奮闘する。関勝が左腕を失いながらも戦い続ける姿を支え、彼の死後は呼延灼の指揮下で守りの陣を固める。
第18巻「乾坤の章」
第3章 地速の星
呼延灼の指揮下で、馬を鎖で繋いだ連環馬の一隊を率いて敵陣に突入し、童貫軍を潰走させる大きな役割を果たす。その後、聚義庁での序列の低さに不満を漏らす場面も見せる。
第19巻「旌旗の章」
第2章 天威の星
呼延灼の指揮下で三千五百の騎馬隊を率い、偵察や部隊の再編にあたる。自らの兵数が郭盛より少ないことに不満を漏らしつつも、青州軍以来の誇りを持って戦場を駆ける。
第3章 地醜の星
呼延灼に従い、機動力の劣る本隊の騎馬隊の中で数少ない精鋭として敵の側面を叩き、粘り強く戦線を支える。日頃の愚痴とは裏腹に、実戦では老練な指揮で数千の敵騎馬隊を翻弄する働きを見せる。
第5章 天捷の星
戦死した徐寧の隊を引き継いで戦い続け、一万数千の敵騎馬隊を牽制して歩兵への干渉を阻止する。最後は歩兵陣地に入り込み、馬を倒されてもなお地上で剣を振るって抵抗する。しかし全身を槍で貫かれ、武人としての生を終える。