侯健(こうけん)
裁縫と旗幟製作の名人。梁山泊の軍旗や偽装用の衣装を製作し作戦を影から支える。細かい作業を厭わない職人気質で、その丁寧な仕事が梁山泊の謀略に不可欠な役割を果たす。
第2巻「替天の章」
第6章 天異の星
開封府の禁軍府などに出入りする仕立職人だが、実は盧俊義に見出された間者である。師匠を死に追いやった高俅を深く憎んでおり、時遷とともに首都の情報を探る秘密のネットワークを構築しようとしている。
第4巻「道蛇の章」
第3章 地孤の星
東京開封府で仕立物職人として活動し、高俅ら禁軍の中枢に食い込んで貴重な内部情報を梁山泊に送り続ける。
第5章 天殺の星
娘の死から立ち直った馬桂が、再び間者として全国を回る旅芸人の一座を率い始めたことを時遷に報告する。
第5巻「玄武の章」
第3章 地会の星
梁山泊の間者として潜入調査を行い、禁軍の組織改編や宿元景といった官軍中枢の動静を詳細に掴んで呉用へと報告する。
第6巻「烈火の章」
第4章 天猛の星
禁軍に出入りする仕立職人を装いながら、梁山泊の間者として開封府で活動している。青蓮寺の李富らには正体を見抜かれているが、彼を泳がせることで梁山泊側に偽情報を流すための経路として利用されている。
第7巻「烈火の章」
第5章 地賊の星
開封府に留まり、仕立職人として禁軍に出入りしながら梁山泊に情報を送り続けている。しかし、このところ情報の質が偏り始めており、呉用や朱武からは正体が露見して監視下に置かれている可能性を懸念される。
第8巻「青龍の章」
第4章 地悪の星
開封府に潜入し、禁軍の将校たちの会話から林冲の妻・張藍が生きているという情報を掴む。林冲の野営地を訪れ、張藍が「呉盛の屋敷」で高官の慰みものにされている可能性を冷静に伝える。さらに再潜入して張藍が書いたとされる筆跡を手に入れ、それが本人のものであることを林冲に確認させる。
第9巻「嵐翠の章」
第1章 天空の星
梁山泊の間諜として、林冲の妻が生きており呉盛という男の屋敷にいるという情報を山塞に届ける。
第2章 地佐の星
呉盛の屋敷のごみの中から張藍の嘆願書を拾わせるなど、林冲を罠に誘い出すための情報を青蓮寺の思惑通りに運んでしまう。
第13巻「白虎の章」
第2章 地祐の星
開封府周辺の動向を監視しており、禁軍が従来の守備任務を超えて本格的な遠征準備を整え始めたという機密情報を梁山泊へ伝達した。この情報は梁山泊本隊の編制替えに影響を与え、官軍の新たな戦略への警戒を促すことになった。
第5章 地退の星
開封府で仕立屋を営みながら諜報に従事しているが、青蓮寺に正体を見抜かれている可能性を考慮した公孫勝により、あえて接触を避けられた。長年の潜伏によって組織に溶け込みつつも、常に危険と隣り合わせの状況で活動を続けている。
第14巻「爪牙の章」
第2章 天平の星
開封府で仕立職人として活動しつつ、青蓮寺の内部情報を公孫勝へ流す。青蓮寺の協力者から、袁明の影の護衛である洪清の情報を得て、暗殺計画の立案を支援する。
第4章 天究の星
袁明暗殺に失敗し、洪清の体術によって致命傷を負った樊瑞を、機転を利かせて現場から救出する。自身の正体が露見する危険を顧みず、樊瑞を梁山泊行きの船に乗せ、死の縁にある同志を逃がすために尽力する。
第15巻「折戟の章」
第2章 地煞の星
北京大名府の制圧作戦において、工作員の一員として潜入し、書類の偽造や攪乱作戦に携わる。
第3章 地遂の星
開封府で禁軍将校の軍服を採寸しながら、宿元景の死などの重要情報を収集する。戴宗と密会して呉用の「講和工作」という密命を受け、愛する師匠を死に追いやった高俅への殺意を押し殺しながら、彼の信頼を勝ち取るための過酷な二重スパイ活動に身を投じる。
第6章 地奇の星
高俅の私邸で儀仗兵の軍袍を大量受注し、彼に講和の利を説くことで信頼を深めていく。自らの家族を隠れ蓑にし、梁山泊の生存を懸けて高俅を操作し続けるが、ついに戴宗を高俅の前へ連れてくるよう迫られるという最大の試練に直面する。
第16巻「馳驟の章」
第1章 天貴の星
開封府の仕立職人として、禁軍府に出入りする立場を活かして戴宗と高俅の会談を仲介する。高俅の着物を仕立てるという名目で、命懸けの極秘交渉の場を慎重にセッティングする役割を果たす。
第3章 地壮の星
開封府の店に現れた聞煥章の採寸を行う際、相手が自身の正体に気づいていることを察知し、極限の緊張感の中で職人を装い通す。この接触により、青蓮寺側が彼の動きを泳がせていることが浮き彫りになる。
第5章 天牢の星
妻の贅沢な生活が原因で、梁山泊側から青蓮寺への内通を疑われる立場に置かれる。彼自身は任務に忠実であるが、家庭内の綻びが諜報活動の重大なリスクとして露呈する様子が描かれている。
第17巻「朱雀の章」
第1章 天立の星
開封府にて仕立屋を営みながら高俅に接近し、贅沢な暮らしを見せることで彼の信用を勝ち取る。盧俊義の死を偽装した講和工作の窓口となり、高俅に偽の情報を信じ込ませて時間を稼ぐ。
第2章 地巧の星
高俅の私邸で解珍を立ち会わせ、講和交渉の具体的な枠組みを提示する。
第3章 天巧の星
燕青からの警告を受けながらも、開封府に残る妻への未練から脱出が遅れる。最終的に高俅に策略を見破られ、妻と妾を目の前で惨殺された挙句、自身も馬で股を裂かれる極刑に処され壮絶な最期を遂げる。