顧大嫂(こだいそう)

孫新の妻で並外れた腕力と度胸を持つ女丈夫。祝家荘潜入では旅芸人の料理役に扮していたが決起とともに槍を執り、孫立を背後から支えた。苛烈な戦闘力と仲間への深い愛情を持ち合わせる。

第8巻「青龍の章」

第3章 天富の星

夫の孫新らとともに旅芸人の一座を装って祝家荘に潜入し、饅頭などの料理を提供しながら兵たちの動向を探る。孫立が欒廷玉に疑われる中、一族とともに軟禁状態に置かれながらも決起の時を待つ。

第5章 地勇の星

楽和の歌声を合図に屋敷内で武装蜂起し、女丈夫としての本領を発揮して祝家の一族を圧倒する。孫立と欒廷玉の一騎討ちの際には背後から槍を繰り出し、孫立の勝利を決定づける援護を行う。

第9巻「嵐翠の章」

第4章 地走の星

梁山泊の養生所で、瀕死の重傷を負って寝たきりだった扈三娘の世話を親身になって行い、様々な語り合いをする。扈三娘の回復を待って、彼女の父が戦死したという辛い事実を伝える役目を担う。彼女の存在は、扈三娘が梁山泊を恨むことなく、むしろ一員として入山を決意する大きなきっかけとなる。

第11巻「天地の章」

第1章 地然の星

楽和の回想に登場し、登州で夫の孫新とともに食堂を切り盛りしていた力強い姿が描かれる。

第4章 天地の星

梁山泊の広場で彼女が売っている焼饅頭が空腹を抱える若い兵たちの間で絶大な人気を博していることが語られる。

第12巻「天地の章」

第1章 地健の星

晁蓋の死によって沈痛な空気に包まれる梁山泊の広場にて、将校や兵たちのために油で焼いた饅頭を配り歩き、仲間たちの心を密かに支える。

第13巻「白虎の章」

第1章 天剣の星

梁山泊内の広場で焼饅頭を売り、兵士や職人たちの胃袋を支えていることが、阮小二の言葉を通じて語られる。新入りの少年・趙林に対しても、腹が減ったら彼女の饅頭を食いに行けと勧められるほど、組織内で親しまれている存在である。

第4章 地飛の星

梁山泊の広場にて、穆弘や関勝ら将校に自慢の焼饅頭を振る舞いながら、戦況や自身の北京大名府潜入計画について語り合った。また、友を失い落胆する呼延灼や項充を朱富の店とともに迎え、温かい饅頭と酒で彼らの休息と心の回復を支えた。

第14巻「爪牙の章」

第1章 地急の星

林冲の騎馬隊本営にて扈三娘と交流し、女の身で戦場に立つことの厳しさや、男の強さに抗えない現実について自身の考えを説く。女を捨てる必要はないと助言しつつ、扈三娘が騎馬隊を指揮することへの複雑な心中を吐露する。

第4章 天究の星

特別な任務を帯びて梁山泊を出立する際、五丈河へむかう穆弘と船上で出会い、看板商品である焼饅頭の商いをしばらく休むことを冗談交じりに告げる。

第15巻「折戟の章」

第2章 地煞の星

婦女子部隊を率いて北京大名府へ潜入し、酒場での宋軍による「不祥事」を演出して軍営を大混乱に陥れる。正門の奪取作戦では、夫の孫新と共に凄まじい怪力で守兵をなぎ倒して門の閂を外し、扈三娘や索超の騎馬隊を城内に導き入れる決定的な役割を果たす。

第5章 地察の星

梁山泊の広場で焼饅頭の売店を営み、宋江や李雲らと戦後の何気ない会話を交わす。戦場での猛々しさとは対照的に、日常の営みを通じて仲間たちの心を癒やす存在として描かれる。

第16巻「馳驟の章」

第4章 地数の星

梁山泊で焼饅頭を売り、訪れた孫立に、孫新の苦労や楽大娘子の変容への不安を漏らす。

第5章 天牢の星

童貫軍に敗北し落ち込む史進を林冲とともに迎え、焼饅頭を振る舞って「生きていてよかった」と力強く励ます。

第6章 地陰の星

孫新を失った悲しみを秘め、絶望して済州を去ろうとする孫二娘を引き留める。孫二娘とともに大酒を食らって暴れた後、孤児となった侯健の息子・侯真を引き取り、育てることを決める。

第17巻「朱雀の章」

第3章 天巧の星

済州で食堂を営みつつ、二竜山から移送される仲間たちの受け入れ態勢を整える。孫二娘とともに、戦う男たちとは異なる視点から組織の存続を支える。

第4章 地捷の星

張清に対し、戦場に身を置くことのない瓊英を戦火から遠ざけるべきだと諭す。自らの体格や威厳を活かし、情勢を冷静に分析して仲間の家族を守るための助言を行う。

第18巻「乾坤の章」

第2章 地獣の星

済州にて食堂を経営しながら、後方支援の一翼を担う。戦場へ向かう扈三娘の幼い子供を預かるなど、母親たちが安心して前線へ復帰できる環境を整え、梁山泊の生活基盤を守る。

第4章 天哭の星

二竜山の陥落を前に、曹正や秦明の家族たちが揚州へ避難するのを支援する。済州の統治責任者である孫二娘とともに、梁山泊の次世代を育む重要な役割を果たす。

第19巻「旌旗の章」

第3章 地醜の星

孫二娘らとともに揚州に留まり、戦況を見守りながら、いずれ合流するであろう同志たちを迎える受け皿づくりを担う。前線の激戦とは距離を置きつつ、経済的な側面から梁山泊の志を存続させる役割を果たす。