金大堅(きんだいけん)

印鑑と書類偽造の名人。文字と印章に関する類稀な技術を持ち、表舞台には出ないが梁山泊の謀略作戦において不可欠な役割を担う実務家。

第1巻「曙光の章」

第8章 地霊の星

印鑑製作の名人として、その名前が挙げられた。呉用が新たな同志として組織に引き入れようと画策している人物である。

第2巻「替天の章」

第5章 地耗の星

呉用によって済州の街から連れてこられ、官軍の偽文書を作成するために、石碣村の阮小二の家に隠された印鑑師である。

第8章 地魔の星

梁山泊に新設された「文治省」に入り、偽造とは見分けられない軍の公文書や印を製作することで、軍馬の移送などを影から支えた。

第3巻「輪舞の章」

第3章 天機の星

梁山泊の「文治省」に所属し、印鑑製作の達人として組織を支える。蕭譲が偽造した公文書に押印するための、精巧な偽造印を次々と彫り上げる。彼の技術によって、軍馬調達のための通行証などの偽造書類が本物と見分けがつかないものとなり、梁山泊の物流が円滑に進められる。

第5巻「玄武の章」

第3章 地会の星

印鑑担当として蕭譲が作成した通行証の偽造に加わり、呉用一行の隠密な旅を技術面から支える。蕭譲と共に呉用から留守居役を任され、文治省の一員として山内の行政事務を司る。

第6巻「烈火の章」

第2章 地文の星

梁山泊の文治省で蕭譲とともに働き、各地の役所で使用される印鑑の偽造を一手に引き受ける。偽造が発覚するたびに印も変更されるため、多忙を極める日々を送る。職人としての腕が世の役に立つことに喜びを感じ、蕭譲と語り合う場面がある。

第5章 地劣の星

秦明らの入山を歓迎する宴が開かれるが、印鑑や文書作成の業務が山積しているため出席できず、仕事に没頭する。梁山泊が軍事だけでなく、行政組織として拡大していく過程を裏から支える職人として描かれる。

第7巻「烈火の章」

第3章 地周の星

文治省において印鑑や印章の管理を専門的に行い、梁山泊が発行する公文書の正当性を担保する。

第5章 地賊の星

組織がひとつの国家としての体裁を整えていく中で、行政手続きの信頼性を維持する実務家として、裏方から梁山泊の運営を支える。

第8巻「青龍の章」

第9巻「嵐翠の章」

第2章 地佐の星

蕭譲とともに文治省で働き、塩の輸送に必要な偽造の印鑑作成に没頭する。本物と寸分違わぬ精巧な印を次々と造り上げ、梁山泊の糧道を支える裏方の重責を担う。

第13巻「白虎の章」

第2章 地祐の星

印鑑作成の技能を活かし、蕭譲とともに文治省で梁山泊の公文書や取引書類の信用を守る任務に当たった。

第5章 地退の星

官軍への潜入作戦に必要な偽造通行証に使用する印鑑を彫り上げた。蕭譲が作成した偽装文書にその印を押すことで、官軍の将校さえも欺く完成度の高い通行証を作り上げた。

第15巻「折戟の章」

第2章 地煞の星

蕭譲と協力し、北京大名府の関所を通過するための偽造印章を刻み、潜入作戦の安全を確保する。

第4章 天損の星

講和交渉において相手を信用させるため、高俅の印影を微細な傷まで再現して偽造し、梁山泊の調略を技術面から支える。

第16巻「馳驟の章」

第1章 天貴の星

直接の登場シーンはないが、文治省の印鑑担当として、兵站や調略に必要な偽造書類の作成などにその高度な技術を活かしている。梁山泊が国家としての機能を整える中で、公文書の信憑性を保証する技術者としての存在感を示している。

第17巻「朱雀の章」

第2章 地巧の星

蔡京の特殊な私印を偽造するため、李雲から提供された極めて硬い灌木の根を素材に選び、昼夜を問わず研磨と彫刻に打ち込む。石印と見紛うほどの精巧な偽造印を完成させ、戴宗が官軍を欺くための決定的な道具を用意する。

第6章 地損の星

文治省の工房にて、宋江からその卓越した技術を認められ「玉臂匠」の綽名を授与される。戦に出る武人たちが綽名で呼び合うのを羨ましく思っていたため、自らも一員として認められたことに深い満足感を抱く。

第18巻「乾坤の章」

第7章 地角の星

文治省に詰め、決戦に向けた軍の再編という重要かつ膨大な実務を蕭譲らとともに事務面から支える。北京大名府の占拠作戦では、その高度な刻印技術を活かして精巧な偽の命令書を作成し、無血開城を成功に導く一助となる。宋江と呉用の相談により、「玉臂匠」の綽名にふさわしい功績として改めて評価される。

第19巻「旌旗の章」

第6章 天魁の星

落城の危機が迫る中、宋江から梁山泊を去るよう命じられ、文治省の文書や資産と共に船に乗り込む。撤退の鐘が鳴り響く中、梁山泊の志を後世に伝えるため戦場を後にする。