郝瑾(かくきん)
郝思文の長男(十九歳)。幼い頃から書を読みつつ、宣賛の影響で武を志し、父の厳しい指導に耐えてきた。若手ながら剣の腕も確かで、周囲からその資質を認められつつある。
第16巻「馳驟の章」
第2章 地雄の星
楊春の従者・将校候補として二竜山で頭角を現し始める。秦明から将校への抜擢を提案されるなど、父・郝思文の背を追いながら次代の将として期待を寄せられている。父の七光りに頼ることなく自らの誠実な働きで兵たちの信頼を勝ち取り、清風山にて父から正式に将校への昇格を告げられる。
第17巻「朱雀の章」
第4章 地捷の星
二竜山の将校として、趙安軍による執拗な「防御剥がし」に対する防衛戦の最前線に立つ。敵陣へ深入りしすぎて孤立した龔旺を救うため、自ら一千の兵を率いて猛然と突撃し、敵の包囲網を打ち破る。腹に矢を受けながらも龔旺を抱え上げて生還を果たし、白勝の養生所にて同志との強い絆を確かめ合う。
第18巻「乾坤の章」
第2章 地獣の星
二竜山の将校として、山を訪れた楊令の案内役を務め、同世代の彼と親交を深める。
第4章 天哭の星
二竜山の攻防戦で楊令の副官として奮戦するが、父・郝思文を戦死させてしまい、深い悲しみと自責の念に沈む。楊春から軍務に私情を持ち込むなと叱咤され、父の遺志を継ぐ武人として再び立ち上がる。
第6章 地平の星
楊令に同行し、呉用の命で女真の地を訪れる。梁山泊と女真族の戦いの性質の違いを冷静に分析する知性を持ち、極寒の地での野営や転戦を通じて兵法と精神を鍛え上げる。女真の村が急襲された後の復興では率先して物資調達や土木作業にあたり、楊令を献身的に支える最も信頼できる側近へと成長する。
第7章 地角の星
梁山泊に戻り、宋江の命により新兵だけで構成された部隊の指揮官に任命される。過酷な試練であることを理解しつつ、楊令とともに次世代の梁山泊を担う覚悟を固める。
第19巻「旌旗の章」
第2章 天威の星
新兵ばかり四千を集めた部隊の指揮官に任命される。若く経験も浅い身ながら、実戦を志願した宋江をその隊に迎え、武松や李逵の助力を得ながら来るべき決戦への準備を進める。
第3章 地醜の星
宋江を護衛しつつ実戦に臨み、李逵の凄まじい奮戦に触発された新兵たちを率いて敵軍と激突する。当初は不安視されていたものの、血を恐れなくなった兵たちを巧みに統制し、戦場での役割を着実に果たしていく。
第4章 地明の星
流花寨の攻防において、寨の外側から趙安軍の背後を脅かす陣を敷く。宋江の掩護を受けながら、敵の馬止めの柵を撤去する危険な作業を強行し、寨への圧力を分散させるために奔走する。
第5章 天捷の星
歩兵部隊の再編により、陶宗旺の副官として宋江のいる七千の軍を支える。最前線で剣を振るい、官軍の執拗な波状攻撃に対して一歩も退かずに踏みとどまる。
第6章 天魁の星
梁山泊への撤退戦において、最後まで陸に残る陶宗旺と別れ、張清の命令に従って自らの部隊とともに船に乗り込む。