樊瑞(はんずい)
李袞・項充と共に三つの山を分け合う頭目の一人。酒好きで豪放な性格をしており酔うと自分たちは「梁山泊」であると気炎を上げる。その志が李袞の決断の伏線となった。
第9巻「嵐翠の章」
第4章 地走の星
博州近辺で私兵を率いて活動していたが、李袞らとともに盧俊義の救出に協力し、梁山泊へ迎え入れられる。
第5章 地暗の星
二竜山に配属され、将校不足を解消する人材として先輩将校たちの激しい指導のもとで心身を鍛え直される。秦明らからその素質を注目され、李袞や項充とともに梁山泊軍の将来を担う指揮官への道を歩み始める。
第11巻「天地の章」
第1章 地然の星
寿張の決戦で義兄弟の李袞を失ったことに深い衝撃を受け、生死の境を知るために急峻な崖を毎日独りで登り降りする過酷な鍛錬を繰り返す。徐寧との合同調練を通じて指揮官としての頭角を現す中、公孫勝から特別な役割を提示される。
第12巻「天地の章」
第5章 地隠の星
致死軍の新たな顔ぶれとして名前が挙がった。公孫勝と共に代州での暗殺に関与したのち、政府高官を狙うために開封府へと潜入したことが官軍側の調査で判明している。
第13巻「白虎の章」
第4章 地飛の星
以前は梁山泊本隊に所属し、常人には耐えられないような断崖の登り降りを繰り返すなど超人的な訓練を重ねていたが、やがて公孫勝の致死軍へ異動したことが語られた。
第5章 地退の星
公孫勝の従者となり、薄汚れた老いた下男に化けて開封府内の船着き場で掃除などの雑役に就いた。公孫勝との対話を通じて、袁明という敵の首魁の心境や、人の生が幕を閉じる時の摂理について思索を巡らせた。致死軍の将として気配を消しながら潜伏を続け、次の標的を狙う鋭い眼を失わずに活動した。
第14巻「爪牙の章」
第2章 天平の星
開封府でごみ集めに身を窶しながら、公孫勝とともに青蓮寺の幹部暗殺の機会をじっとうかがう。生死の分かれ目に立つことへの奇妙な快感を抱きつつ、部下を各所に配置して周到な罠を仕掛ける。
第4章 天究の星
蔡京邸から出てきた袁明の一行を伏撃するが、護衛の洪清による目にも止まらぬ体術の反撃を受け、五臓六腑を破壊される致命傷を負う。侯健の手引きで運河から脱出し、深手を負った状態で梁山泊へと船で送り届けられる。
第5章 地強の星
梁山泊の養生所にて、安道全から余命三日を宣告されるが、自らの内臓が少しずつ壊れていく音を聞きながら死の到来を冷静に見つめる。死を「すべてがなくなる黒い穴」と表現し、志を遂げるための戦いの日々に満足しながら、静かにその生涯を閉じる。