白勝(はくしょう)
忍び込みと情報収集を得意とする小柄な体格の実力者。安道全の助手として医療の補佐も担い、表舞台ではなく裏方として梁山泊を支える。目立たない存在感の中に確かな胆力を持つ。
第1巻「曙光の章」
第8章 地霊の星
滄州の牢内で安道全の助手として仕えており、彼の治療に必要な道具を盗み出すなどして慕っていた。重病に陥るも、脱獄の途中で安道全による手術を受け、一命を取り留めた。
第2巻「替天の章」
第1章 天傷の星
林冲、安道全とともに滄州の牢獄を破ったことが語られる。
第3章 天暗の星
かつて脱獄の際、重傷を負った自分を林冲が雪の中で担いで逃げてくれた恩義を回想するシーンで名前が登場する。
第5章 地耗の星
薛永の薬草小屋で彼を手伝いながら、山寨に入る機会を待つ。呉用の策により、十万貫の生辰綱(賄賂)を強奪するための潜入任務を帯びる。
第6章 天異の星
黄泥岡にて、水だけを盗み飲みしたために木に縛りつけられた「水盗っ人」を演じて楊志を欺く。この演技によって輸送隊に隙を作り、財物強奪の成功に大きく貢献する。
第4巻「道蛇の章」
第3章 地孤の星
梁山泊の養生所と薬方所の管理実務を引き受け、安道全や薛永がそれぞれの専門業務に集中できる環境を整える。不器用で孤独な湯隆に夜食を差し入れ、「梁山泊に友だちが一人いる」と語りかけて彼の心的な支えとなる。かつての盗っ人としての姿はなく、今では組織の円滑な運営に欠かせない裏方として活躍している。
第6巻「烈火の章」
第2章 地文の星
養生所や薬方所の管理者として安道全を支え、梁山泊の衛生・医療面を裏から支える実務に従事する。
第4章 天猛の星
林冲や安道全とは個人的にも深い信頼関係を築いており、山寨の過酷な日常の中で互いの志を支え合う同志として交流を続けている。
第7巻「烈火の章」
第4章 天勇の星
梁山泊の医師・安道全の下で養生所の事務長を務めている。安道全とともに林冲の軍営を訪れ、馬の治療を行う皇甫端ら専門技能を持つ同志たちと交流する。来るべき戦に備え、後方支援を司る事務方として医療体制の整備に力を貸す。
第5章 地賊の星
養生所・薬方所の管理者として、祝家荘との激戦を前に将兵の治療や医薬品の準備を統括する。安道全を支え、多くの弟子を指導しながら、組織の人的資源を維持するための不可欠な役割を担う。
第8巻「青龍の章」
第9巻「嵐翠の章」
第2章 地佐の星
深手を負った林冲を救出した後、流花寨の小屋で彼の看病に没頭し、一睡もせずに寄り添い続ける。かつて自分が安道全と林冲に命を救われた恩を返すため、懸命に手術の助手を務める。
第4章 地走の星
索超と呂方が呉盛の屋敷を捜し回っているのを偶然見つけ、魯達とともに彼らを尾行して林冲の動向を監視する。
第11巻「天地の章」
第1章 地然の星
安道全の弟子として二竜山の養生所に着任し医師としての活動を開始する。安道全から手術助手としての適性や薬作りの器用さを高く評価され、秦明からもその真摯な仕事ぶりを認められる。
第13巻「白虎の章」
第2章 地祐の星
医師として二竜山に所属し、安道全のもとで学んだ医学の知見を活かして兵の健康管理に従事する。
第4章 地飛の星
双頭山の激戦が終結した後、多数の負傷者を治療するため現地へ派遣された。
第15巻「折戟の章」
第1章 天英の星
安道全に学んだ医術を活かし、二竜山での激戦で次々と運ばれてくる負傷兵の治療に専念する。
第3章 地遂の星
董万軍との戦いが終わった後も、養生所で療養する兵たちの健康管理を行い、現場復帰に向けたリハビリを医師の立場から支える。
第16巻「馳驟の章」
第2章 地雄の星
医師として安道全のもとで経験を積み、二竜山の養生所へ配属される。調練に励む郝瑾に対し、二竜山副官の息子であるかどうかを尋ねるなど、将校や兵たちの内面や素性に触れる存在として描かれている。
第17巻「朱雀の章」
第4章 地捷の星
二竜山の医師として養生所を預かり、負傷兵の治療に専念する。安道全から譲り受けた大切な小刀を使い、重傷を負った龔旺と郝瑾の手術を執り行う。かつて林冲に救われた自身の経験を龔旺に語り、生きようとする意志が何よりの薬であると諭す。
第18巻「乾坤の章」
第2章 地獣の星
二竜山にて、戦闘で重傷を負った郝瑾に対して安道全直伝の見事な治療を施し、その命を救う。
第4章 天哭の星
秦明の指示で二竜山から外に出た七千余の部隊に同行し、医師として兵たちの健康管理や負傷者の処置にあたる。
第19巻「旌旗の章」
第2章 天威の星
戦場近くの仮設養生所で文祥と共に動き回り、負傷した兵たちの応急処置に当たる。
第3章 地醜の星
想定を超える負傷者の数に悲鳴を上げながらも、一刻も休まずに治療を続ける。
第5章 天捷の星
騎馬隊の専属医師として、夜襲で負傷し涙を流す郭盛らの手当てを行い、その戦意を支える。