許貫忠(きょかんちゅう)
山中で暮らしていた隠逸の士。武挙に合格しながらも実戦経験は皆無に近いが、深い軍学の素養を持つ。
第15巻「折戟の章」
第5章 地察の星
童貫にその才を見出され、軍師として迎えられる。梁山泊への敗戦を「大敗」と断じ、官軍の構造的な弱点を冷静に指摘し、宿元景の旧部隊を再編する際の鍵となる。
第16巻「馳驟の章」
第1章 天貴の星
周信の軍に軍師として配属される。童貫による厳しい野外調練において周信を支え、禁軍における新たな戦術構築を担う知恵袋としての役割を期待されている。
第17巻「朱雀の章」
第1章 天立の星
周信の軍師として童貫に随行し、後方の丘から双頭山の戦いを見守る。童貫に対し、酆美と董平の戦いを「なかなかのいい勝負」と評しつつも、叛乱軍の宿命である兵力差がいずれ勝敗を決することを冷静に予見する。
第18巻「乾坤の章」
第4章 天哭の星
周信の軍師として従軍していたが、主将が討たれた後も逃げることなく戦場に座して捕虜となる。楊志の遺児である楊令と対面して言葉を交わし、その天賦の才に驚嘆しつつ、主将を死なせた責任を感じながら梁山泊へと護送される。
第5章 地奴の星
梁山泊の獄舎に繋がれるが、呉用や宋江との対話を通じてその圧倒的な学識と政事への見識を示し、敵ながら極めて高い評価を受ける。
第19巻「旌旗の章」
第4章 地明の星
捕虜として聚義庁に留め置かれたまま、呉用と対等な立場で戦況について語り合う日々を送る。敗北を覚悟した呉用から解放を告げられるが、「死は無意味だ」との信念を口にし、自ら死を選ぶことも逃げることもせず、梁山泊と運命をともにする道を選ぶ。